第1話
その日、すべてが奪われた——— 。
三浦半島の南端に位置する三浦市——— 。自動車整備工の間宮響まみやひびき(竹内涼真)は人望が厚く、頼りがいのあるまっすぐな男。同棲中の研修医の恋人・来美くるみ(中条あやみ)にプロポーズするつもりだったその日、響はいつものように職場に向かった……。
世界が一変してしまうとも知らずに……。
通勤途中、響は謎のトンネル崩落事故に巻き込まれ閉じ込められてしまう!数日後、なんとかトンネルを脱出した響の前に広がっていたのは……不気味に人気のない荒廃した街。そして、ようやく出会えた“その人”が振り返ると……なんとそれは生き血を求めて人間を食らう恐ろしい化け物だった!!
“生ける屍”のような化け物たちに、恐怖でおののきながらも必死で逃げる響。街はヤツらに占拠されてしまった……!
急いで自宅アパートに戻るが、荒らされた部屋から来美の姿は消えていた……。
第2話
来美(中条あやみ)が生きていることを確信し、交差点へと向かった響(竹内涼真)。しかしそこには打ち捨てられた無人のバスと、バスを囲む化け物たちの死骸が……!
響たちは周囲に散らばった薬莢から、来美が自衛隊に救助されたと推測。
近くにあった車の修理を試みる響を等々力とどろき(笠松将)たちが化け物から守る一方、本郷ほんごう(大谷亮平)と甲本こうもと(マキタスポーツ)がガソリンを調達しに出発する。そんな中、宇和島うわじま(笹野高史)はある恐ろしい異変を隠していた……。
その頃、隊員たちに囲まれた来美は不安な表情で自衛隊のトラックに揺られていた。しかし次の瞬間、目の前に現れた化け物を轢いたトラックがコントロールを失い納屋に激突!一緒に運ばれていた幼い兄弟の兄・勝利しょうり(田中奏生)の胸には衝撃で突き刺さった鉄筋が……!
緊迫した空気の中、防護服の医師・ジアン(玄理)が筆頭となって現場での緊急手術が始まる。研修医の来美は咄嗟に手術の助手に名乗り出るが、異例だらけの初めての実践に手が震え……。
さらに周囲には血の匂いに誘われて、次々と化け物たちが現れる!!絶体絶命の状況の中、果たして手術の結果は、そして来美たちは無事生き残れるのか!?
一方、バスの修理を試みる響たちのもとにもなぜか次々と化け物たちが吸い寄せられていた。
誰かが噛まれ、血の匂いに誘われているのではないかと疑心暗鬼が広がる中、等々力は宇和島の腕に化け物の噛み傷を発見する!その時、化け物の大群が迫ってきて……!
第3話
避難所であるはずの自衛隊駐屯地に辿り着いた響(竹内涼真)たちを、突如襲った銃撃!銃弾に倒れた本郷(大谷亮平)を残し、響たちは命からがらその場を後にする!さらに自衛隊内部では、響たちが先に発砲したという虚偽の報告がなされ、テロ集団とみなされていた……。
3日後——— 。夜ごと凶暴化する化け物達の群れから身を隠しながら疲労と寝不足でボロボロになった響たちは、化け物が占拠する封鎖区域の外・横浜を目指していた。
夕闇が迫る中、響たちはあるショッピングモールに逃げ込む。警戒する中、出てきたのは化け物!…ではなく助けを求める一人の美女!それは人気女優の中越美亜(芳根京子)だった……。
一方、自衛隊駐屯地では研究者・首藤(滝藤賢一)がある血液検査の結果を見ていた……。そこには来美くるみ(中条あやみ)の情報が載っているのだが……。そして来美は、まもなく上層部から射殺命令の下るという“テロ集団”の中に響がいることを確信。響を見つけ出すため、危険な化け物たちのサンプル採取に同行し、駐屯地の外に出ることを願い出る……。
そんな中、来美は首藤に連れられ、施設の一室で信じられない光景を目にするのだった……!彼らは化け物たちを“ゴーレム”と呼んでいて……。
第4話
人質となっていた佳奈恵(飯豊まりえ)を助けるため刀集団に投降した響(竹内涼真)たちは、ショッピングモールの地下へと連れていかれる。なんとそこには大量のゴーレムたちが閉じ込められていた!
約束を破り、響たちの命を奪おうとする刀集団のリーダー・坪井(小久保寿人)。しかしその時突然停電が発生!響は仲間に助けに戻ると言い残し、屋上にある発電機の修理に名乗り出る。
響を探すため危険なサンプル採取に同行した来美(中条あやみ)は、自衛隊と共に同じくショッピングモールに到着。一人になった隙に刀集団に拉致されてしまう!しかしそこで、響とすぐそこまですれ違い……!?ワクチン開発を進める自衛隊駐屯地では、来美が拉致されたことを知った首藤(滝藤賢一)が保護を命じていた。首藤が来美にこだわるのには実はある理由があるのだが……。
第5話
喘息の結月(横溝菜帆)を救うため、危険を冒して薬を探す響(竹内涼真)たち。しかし、忍び込んだ病院からは誰かが持ち去った後のように薬が消えていた……!
響は停泊している安全な船に仲間を残し、ミンジュン(キム・ジェヒョン)と共に別の病院を目指す。その途中、街中でゴーレムに囲まれていた生存者たちを救出する。その中にはなんと、妻子を探しに封鎖ゲートの外から来たという紹子(安藤玉恵)の夫・狛江(長谷川朝晴)がいた!愛する人が生きていると知り喜ぶ狛江に、響は紹子たちの待っている場所を知らせるが……。
一方自衛隊の駐屯地では、本部との通信が途絶え、自衛隊内部でも混乱が発生。そんな中、首藤(滝藤賢一)はジアン(玄理)と共に“ある計画”を進めていた……。
駐屯地でけが人の対応に当たっていた来美(中条あやみ)の前には、響たちと袂を分かった等々力(笠松将)が現れる。来美が響に宛てた書き置きを見た等々力は、自衛隊に扮して来美を助けに現れたのだが……。密かに来美に思いを寄せる等々力は、来美にとってあまりにも残酷な嘘を告げる……!
第6話
医薬品を求め、海路から駐屯地に乗り込む覚悟を決めた響(竹内涼真)たち!途中、小島に停泊した彼らは、かつて敵対した刀集団の坪井(小久保寿人)たちに遭遇する……!
外部から孤立した駐屯地では、撤退を主張する自衛隊司令官の牛込(神保悟志)と、このまま駐屯地でワクチン開発をすべきだという首藤(滝藤賢一)の間で意見が対立。首藤は自衛隊内部で力を増していた。
そして響が死んだと思い絶望に沈む来美(中条あやみ)は、幼い愛奈(新津ちせ)を助けられなかった責任を感じ、危険なワクチン開発の実験台に名乗り出る!注射を打たれた来美は、響の姿を思い出しながら意識が混濁していき……。
第7話
響(竹内涼真)が遭遇したのは、病死したはずの母・琴子(臼田あさ美)のゴーレムだった!変わり果てた母の姿にショックを受けた響は、トドメをさせないままその場を後にする……。
一方、響を心配して引き返した佳奈恵(飯豊まりえ)とミンジュン(キム・ジェヒョン)は、来美(中条あやみ)と勝利(田中奏生)に鉢合わせる!妹を“テロリスト”に殺されたと思い込む勝利はミンジュンに襲いかかるが……!来美は勝利を守るため、ミンジュンにナイフを向ける!
怪我を負いながらもなんとかその場を立ち去ったミンジュンと佳奈恵。しかし、二人の前に現れたのは血の匂いに誘われた琴子のゴーレムだった!絶体絶命の状況でゴーレムともみ合いになるミンジュン。しかし、腕に残された噛み傷からは血が滴っていて……!!
首藤(滝藤賢一)は、ワクチン開発に必要なゴーレムがテロリストによって放たれたとうそぶき、駐屯地内に武装した自警団が必要だと主張。皆を扇動しようとしていた。テロリストを憎む来美もまた、首藤の影響を受け始めていた……。
第8話
ミンジュン(キム・ジェヒョン)がゴーレムに噛まれたのは“女”に刺された傷が原因だったと知った響(竹内涼真)は、“女”の正体が来美(中条あやみ)だとは知らずに、憎しみを募らせていた。仲間たちもまた、ミンジュンを失ったことで復讐心に駆られる。
一方、駐屯地にはゴーレムが侵入し、生存者が激減。首藤(滝藤賢一)を裏切り、冷凍保存装置の中にワクチンが存在しないことを知ったジアン(玄理)は、駐屯地の一室に幽閉されていた。ワクチンの代わりに冷凍保存装置の中にあったものとは一体何なのか?
そんな中、駐屯地で結成された自警団は、安全な場所を求めて駐屯地外への調査を始める。そして、首藤がワクチン開発に尽力していると信じる来美は、首藤への信頼を益々厚くしていた。償いのため、自分の体を使った臨床実験を進める来美。そんな来美の心の傷を目の当たりにした等々力(笠松将)は、思わず来美を抱きしめて……。
響は仲間たちと生き残るため、まだゴーレムが発生していない島を協力して守ることを坪井(小久保寿人)に持ちかける。冷静を装い、淡々とやるべきことをこなす響。しかし、来美を忘れようと誓ったその心は復讐の怒りに支配されていて……。響を心配し、思いを募らせる佳奈恵(飯豊まりえ)は、寝ている響に思わず……。
第9話
響(竹内涼真)が矢で射ち抜いた相手は、なんと来美(中条あやみ)だった!あまりの衝撃に言葉を失う響だが、意識のない来美は一刻を争う容態で……。
その頃、施設の前では、甲本こうもと(マキタスポーツ)と佳奈恵(飯豊まりえ)が等々力(笠松将)を人質に、自衛隊と対峙。一触即発の状態の中、桑田(浅香航大)は佳奈恵の言葉によって駐屯地への疑問を抱き始める。
駐屯地では、首藤(滝藤賢一)の監視下にあるジアン(玄理)は、首藤が駐屯地の避難民に打たせているという、『ワクチン』の正体が気にかかり……。
第10話
響(竹内涼真)に銃口を向け発砲した来美(中条あやみ)!さらに突然、その場にいた駐屯地の人々の間で次々とゴーレム化が起こり……!?首藤(滝藤賢一)の元へと逃げ帰る来美に響はショックを受ける。
その日、響たちが持ち帰った抗生剤のおかげで紹子(安藤玉恵)が持ち直す一方、桑田(浅香航大)は首藤が完成させたという『ワクチン』が何か恐ろしいものであることに気づき始めていた……。
そんな中、御前崎(宇野祥平)は紹子の元夫が残した手帳の内容に、気になる記述を見つける。そこには『緊急シェルター73.4』とあり……。ラジオのチャンネルを合わせてみると、『希望の家』と名乗る発信者が生存者たちに港に集まるよう呼びかけていた。呼びかけの時間は翌日。来美のことを諦めきれない響だが、皆に説得され、一緒にシェルターを目指すことにするが……。
一方、駐屯地では来美が首藤からある約束を迫られていた。それは「響を自分の手で殺す」というもので……。
翌朝——— 。島から響の姿は消えていた。仲間たちに別れも告げず、一人で駐屯地の来美の元を目指す響。そんな響の行動に憤慨する仲間たちだが、その時、港から希望の鐘のような船の汽笛が聞こえて来る!それは『希望の家』と名乗る船の汽笛で……。
響はいよいよ駐屯地へ!変わり果てた駐屯地を警戒しながら進む響。そこには首藤に閉じ込められたジアン(玄理)がいて……。ジアンから冷凍保存装置の中にあったある物の正体を聞く響。ついに首藤の倒錯した本性が明らかに!そして、首藤が用意した最も残酷な復讐の舞台が、響の前で幕を開ける!
出典:公式サイト